開放感と快適性

実際の空間は大きくなくても、開放感と快適さによって、感覚的に広さを印象づけることができます。広く見えるような感じがする仕掛け(錯覚?)によって「狭い感じ」をなくして「広がっていく感じ」を味わう・・・ということでしょうか。

快適な狭小住宅つくりの3原則といわれている「透ける」「兼ねる」「抜ける」素材や設計が参考になります。

昔ながらの家屋(狭小間口の町家など)や、すぐれた庭園など、伝統と職人的な感覚によって洗練された空間をよく見れば、この問題を解くためのヒントがたくさん見つかるような気がします。

よく言われていることですが、たとえば障子。視線は遮られますが、和紙を通して入ってくる光によって、外の空間の広がりを感じることができるために、「狭苦しい感じ」が少なくなります。

雪見障子のように一部を透けさせて、視線を更に奥にある広い空間へ向かって誘導できれば、よりいっそう効果的な広がり感(開放感)を楽しむこともできます。

このような広がり感、開放感といったものは、あくまでも「感じ」ですので、全ての人がそう感じるわけでもないのでしょうが、そういう「感じ」がする、したことがある、という方は、限られた空間で、より豊かに暮らしを楽しむことができる方なのではないでしょうか。